人手不足の介護現場の理由

介護の仕事は大変、しんどい、忙しい、このようなイメージを抱く方は多いのではないでしょうか。介護業界は慢性的な人手不足のため、忙しくしんどいという状況が続いています。働く人がいないから、介護現場で働いている人の負担が増えるという悪循環になっているのです。

人手不足解消のため、これまでに賃金引き上げが何度かされています。しかし、介護現場では職員の入れ替りが激しいことが多く、なかなか介護という職に定着する人は少ないようです。それは引き上げられた賃金でも見合わないと思う人が多いことや、介護という業務事態が向いていなかったということもあるでしょう。

しかし、介護現場によってはそれほどしんどくないところもあります。人手不足ではないためひとりひとりの負担が増えることなく、しんどくないのでギスギスしない、お互いに協力しあえる余裕があり必然的に職場の雰囲気もよくなる、という循環です。また、職員に対する福利厚生がしっかりしているところもあり、人手不足を賃金に対する不満として簡単に説明はできません。一方現在では、「ICT」つまり情報伝達技術を利用して作業の効率化を目指し、人手不足をテクノロジーによって解消している介護施設もあります。(介護現場の「ICT」の活用について>>>参考サイト

介護業界全体が働きやすく賃金にも満足できる状況になってくれれば良いのですが、それでも人手不足が完全に解消されるとは言い切れません。田舎で若者が出ていった場所、いわゆる過疎地などそういったところでは人手不足を解消するのは難しいでしょう。最近では介護現場に外国人の方を採用するところも増えています。言葉の壁がある場合もありますが、お互いに歩み寄り外国語を覚える機会と捉えれば楽しい職場になるかもしれません。